こうして四人で意見を出し合いながら、新商品開発に向けてのミーティングを進めていると、あっという間に終業時刻になる。
「続きは今度にしよう」
山口の言葉に、チームメンバーは各々帰り支度を整え始めた。それはさくらも例外ではなく、ミーティングに使っていた個室を出ようとした時だった。
「あ、前田さんはちょっと、残って欲しい」
「……?」
突然、山口に呼び止められてしまった。
さくらは業務中に何かやらかしたか? と疑問に思いながらも、山口の言う通りミーティングルームに残ることにした。
「お疲れ様です~」
「お疲れ様!」
他の二人がミーティングルームを後にし、さくらは山口と二人きりになる。
「突然、呼び止めてすまない」
山口はそう言うと、先程までの堂々としたリーダーとしての雰囲気は消え去り、どこかソワソワしている様子だった。落ち着きのない山口の態度に、さくらは何だかイヤな予感を覚える。
「前田さん、その……。別に、仕事についての話じゃないんだ」
山口はそう言うと伏せていた顔を上げ、まっすぐにさくらの顔を見た。
「俺と、付き合って欲しい!」
そう言った山口の顔は、耳まで真っ赤である。
さくらがきょとんんとしていると、
「続きは今度にしよう」
山口の言葉に、チームメンバーは各々帰り支度を整え始めた。それはさくらも例外ではなく、ミーティングに使っていた個室を出ようとした時だった。
「あ、前田さんはちょっと、残って欲しい」
「……?」
突然、山口に呼び止められてしまった。
さくらは業務中に何かやらかしたか? と疑問に思いながらも、山口の言う通りミーティングルームに残ることにした。
「お疲れ様です~」
「お疲れ様!」
他の二人がミーティングルームを後にし、さくらは山口と二人きりになる。
「突然、呼び止めてすまない」
山口はそう言うと、先程までの堂々としたリーダーとしての雰囲気は消え去り、どこかソワソワしている様子だった。落ち着きのない山口の態度に、さくらは何だかイヤな予感を覚える。
「前田さん、その……。別に、仕事についての話じゃないんだ」
山口はそう言うと伏せていた顔を上げ、まっすぐにさくらの顔を見た。
「俺と、付き合って欲しい!」
そう言った山口の顔は、耳まで真っ赤である。
さくらがきょとんんとしていると、