エリザはベッドに入ると睡魔が戻ってきて、その夜はぐっすりと眠ることができた。
目覚めたのは、いつもより早い時間だった。
たぶんそわそわしていたのだと思う。遅れがなければ今日、呪解薬が届く。
頭にすぐ浮かんだのはそのことで、すっかり頭は冴えてしまいシャワーで時間を潰し、身支度に取り掛かった。
呪解薬の件が気になりながら部屋を出ると、昨日の知らせを受けてか使用人達は普段よりも仕事に精を出していた。
途中ですれ違った侍女長モニカも、朝からきびきびと動いていた。
「クッキーも焼き上がっていますから、食後に入りそうでしたら食べてくださいね」
「もう仕上がっているんですか?」
「コック達もみんなうきうきとしていて」
それはそうか、とエリザも納得した。
「早ければ今日、全部解決しますもんね」
「ジークハルト様の蕁麻疹と気絶が一番の心配と悩みでしたから。朝食用にと、サジがチキンの姿焼を作っているところですよ」
「それは……朝から重いメニューですね……」
目覚めたのは、いつもより早い時間だった。
たぶんそわそわしていたのだと思う。遅れがなければ今日、呪解薬が届く。
頭にすぐ浮かんだのはそのことで、すっかり頭は冴えてしまいシャワーで時間を潰し、身支度に取り掛かった。
呪解薬の件が気になりながら部屋を出ると、昨日の知らせを受けてか使用人達は普段よりも仕事に精を出していた。
途中ですれ違った侍女長モニカも、朝からきびきびと動いていた。
「クッキーも焼き上がっていますから、食後に入りそうでしたら食べてくださいね」
「もう仕上がっているんですか?」
「コック達もみんなうきうきとしていて」
それはそうか、とエリザも納得した。
「早ければ今日、全部解決しますもんね」
「ジークハルト様の蕁麻疹と気絶が一番の心配と悩みでしたから。朝食用にと、サジがチキンの姿焼を作っているところですよ」
「それは……朝から重いメニューですね……」