建物内は消灯されていて、廊下は足元が見える程度に灯りがあった。
一階に下りてみるとリビングの明かりは消えていた。屋敷の主人であるラドフォード公爵は眠ってしまったのだろう。
エリザは足音をあまり立てないよう意識して歩き、お目当ての書庫に入った。
覚えていた棚の方へ向かうと、記憶通りそこには絵本に分類される本が並んでいた。綺麗な見た目をしていて造りもしっかりしていることから、この国の代表的な童話か児童文学作品なのだろうと思えた。
(絵本というよりコレクション本っぽい)
手に取ってみると、どれも挿画まで美しかった。
「うーん……冒険ものがいいのかな?」
エリザはぱらぱらと絵本をめくってみて、ジークハルトでも大丈夫そうなものを選ぶ。
読むにして一冊丸々はどうせ朗読なんてできない。時間に限りがある。ひとまずその本だけを抱え、二階にあるグーシハルトの寝室へと向かった。
扉を控えめにノックすると、すぐに返事があった。
「どうぞ」
一階に下りてみるとリビングの明かりは消えていた。屋敷の主人であるラドフォード公爵は眠ってしまったのだろう。
エリザは足音をあまり立てないよう意識して歩き、お目当ての書庫に入った。
覚えていた棚の方へ向かうと、記憶通りそこには絵本に分類される本が並んでいた。綺麗な見た目をしていて造りもしっかりしていることから、この国の代表的な童話か児童文学作品なのだろうと思えた。
(絵本というよりコレクション本っぽい)
手に取ってみると、どれも挿画まで美しかった。
「うーん……冒険ものがいいのかな?」
エリザはぱらぱらと絵本をめくってみて、ジークハルトでも大丈夫そうなものを選ぶ。
読むにして一冊丸々はどうせ朗読なんてできない。時間に限りがある。ひとまずその本だけを抱え、二階にあるグーシハルトの寝室へと向かった。
扉を控えめにノックすると、すぐに返事があった。
「どうぞ」