そのいくつかあるうちの休憩室の一つには、二人の騎士が門番のように立っていた。
「中で、殿下がお待ちです」
彼らはジークハルトの姿を認めると、恭しく扉を開いた。
室内は広く、中央にテーブルが一つあった。二人用ソファや一人用ソファが囲むように置かれている。
そのうちの一つ、奥の一人用に座っていたフィサリウスが「やぁ」と声をかけてきた。
「さっきぶりだね、エリオ。君のおかげで茶会も滞りなくいったよ」
「はぁ。それは良かったです……」
それはジークハルト自身のがんばりなので、そうとしか言えない。
てっきり一人で待っていたと思っていたのだが、彼の近くにはハロルドが座っていた。
「またお会いしましたな」
「そうですね。私も通っていますから」
ハロルドに上機嫌に挨拶されて、エリザは会釈と共に応える。彼は続いて、ジークハルトとルディオに「御苦労だったな」と上司らしい言葉をかけていた。
「中で、殿下がお待ちです」
彼らはジークハルトの姿を認めると、恭しく扉を開いた。
室内は広く、中央にテーブルが一つあった。二人用ソファや一人用ソファが囲むように置かれている。
そのうちの一つ、奥の一人用に座っていたフィサリウスが「やぁ」と声をかけてきた。
「さっきぶりだね、エリオ。君のおかげで茶会も滞りなくいったよ」
「はぁ。それは良かったです……」
それはジークハルト自身のがんばりなので、そうとしか言えない。
てっきり一人で待っていたと思っていたのだが、彼の近くにはハロルドが座っていた。
「またお会いしましたな」
「そうですね。私も通っていますから」
ハロルドに上機嫌に挨拶されて、エリザは会釈と共に応える。彼は続いて、ジークハルトとルディオに「御苦労だったな」と上司らしい言葉をかけていた。