「あげるのも、僕が食べさせるのも好きですね。エリオは甘い物が好きみたいなんです。舞踏会で食べた、王宮のあのチョコレートケーキがお気に入りのようで。フィーがティータイム用に焼かせたものを譲ってくださるというので、ちょうどいいかなと」
「ちょっと待って、とりあえず待って。え、そのためだけに今回の茶会に挑んだの? もしかして君――」
「時間があるのなら、フィーも一緒にどうです?」
そう誘われた瞬間に、フィサリウスが「ん?」と言う。
「彼の食べっぷりって、近くで見ていて飽きないんですよ。ハロルド隊長とルディオもいますよ。よければ一緒に休憩しませんか?」
ジークハルトに笑顔で告げられたフィサリウスは、悩ましい表情で「……私の勘違いなのか、ジークが無自覚なのかどっちだ」と呟いていた。
「ちょっと待って、とりあえず待って。え、そのためだけに今回の茶会に挑んだの? もしかして君――」
「時間があるのなら、フィーも一緒にどうです?」
そう誘われた瞬間に、フィサリウスが「ん?」と言う。
「彼の食べっぷりって、近くで見ていて飽きないんですよ。ハロルド隊長とルディオもいますよ。よければ一緒に休憩しませんか?」
ジークハルトに笑顔で告げられたフィサリウスは、悩ましい表情で「……私の勘違いなのか、ジークが無自覚なのかどっちだ」と呟いていた。