みんなヒヅルを受け入れてくれた。
少し距離が縮まる。

ともに生活する毎日が始まる。
国から依頼を受けることもあるが基本は自分たちで課題を探す。

イトの能力により谷に囲まれた街の中に悪魔の気配を感じる。
谷の底を通ることにしたが、そこにもたくさんのトラップが仕掛けられている。アリンにより守られたり、イトがトラップに気がついたりとそれぞれの能力を活かして切り抜ける。
だがいくら歩いても壁に当たらない。常に真っ直ぐ道が続く。後ろを振り返ると地面が微妙に傾いていた。
何が含まれているかわからないため危険ではあるがトラップを奪取する。すると今いるのはすでに街の中だったことがわかる。
空気は淀んでおり、悪魔が人間を支配していた。奴隷のように使われる人間たち。だが人々に苦しみは感じられずただただ無感情。
ユメの合図でみんな一斉に目を閉じる。この悪魔の能力は目線の合った人間を自分の手駒にするというもので、ユメはいち早く能力でそれを察したのだった。