「ゆか、ちょっと痩せてきたんじゃない? ちゃんとごはん食べてるの? 最近全然食べてないじゃない」
「うるさいな。お母さんはほっといてよ。私なんかまだまだデブだよ。ごはんもしっかり食べてるし」
「いつも友だちと食べてきた、とか、お腹が痛いって言ってるけれど、明らかに痩せすぎよ。今度お母さんと病院に行きましょう」
「やだよ。私は健康なの。病院なんか行く必要なんてないから」
ゆかはお風呂場のドアの鍵を閉めて、隠しておいた体重計にそっと乗ってみた。
35キロ。
あの日、ごはんを避けるようになってからわずか数ヶ月で、20キロも体重が落ちた。
鎖骨もくっきりと見えるようになった、というよりもハンガーのように骨が尖って見えている。
二の腕も片手で掴めるようになっていたし、太ももだって、もはやふくらはぎと同じくらいの太さになっていた。
体力はかなり落ちた気がするけれど、気分は明るくなっていったような気がする。
なんだが自分に自信がついたし、活動的になれた、そんな感じがした。
体重を見た時には「自分は痩せたかもしれない」って思うけれど、体型を見ると「まだまだデブだ」って思ってしう自分はやっぱり病気なのだろうか?
「早く朝ごはんを食べないと、バイトに遅れちゃう」
ゆかはバナナ1本と、豆乳をコップ1杯、テーブルに運んで自分の席に座った。
これが今の私の朝ごはん。
もうかれこれ、4ヶ月は毎日同じものを食べ続けているけれど、飽きるとか、飽きない、とかそういったのはどうでもいい。
いかに自分が安心できるかって理由で選んだメニューだから、別のものを食べようとかいう気持ちは全く湧いてこない。
いかに効率よく痩せれるかの方が今の私には大切、そう信じているから。
「うるさいな。お母さんはほっといてよ。私なんかまだまだデブだよ。ごはんもしっかり食べてるし」
「いつも友だちと食べてきた、とか、お腹が痛いって言ってるけれど、明らかに痩せすぎよ。今度お母さんと病院に行きましょう」
「やだよ。私は健康なの。病院なんか行く必要なんてないから」
ゆかはお風呂場のドアの鍵を閉めて、隠しておいた体重計にそっと乗ってみた。
35キロ。
あの日、ごはんを避けるようになってからわずか数ヶ月で、20キロも体重が落ちた。
鎖骨もくっきりと見えるようになった、というよりもハンガーのように骨が尖って見えている。
二の腕も片手で掴めるようになっていたし、太ももだって、もはやふくらはぎと同じくらいの太さになっていた。
体力はかなり落ちた気がするけれど、気分は明るくなっていったような気がする。
なんだが自分に自信がついたし、活動的になれた、そんな感じがした。
体重を見た時には「自分は痩せたかもしれない」って思うけれど、体型を見ると「まだまだデブだ」って思ってしう自分はやっぱり病気なのだろうか?
「早く朝ごはんを食べないと、バイトに遅れちゃう」
ゆかはバナナ1本と、豆乳をコップ1杯、テーブルに運んで自分の席に座った。
これが今の私の朝ごはん。
もうかれこれ、4ヶ月は毎日同じものを食べ続けているけれど、飽きるとか、飽きない、とかそういったのはどうでもいい。
いかに自分が安心できるかって理由で選んだメニューだから、別のものを食べようとかいう気持ちは全く湧いてこない。
いかに効率よく痩せれるかの方が今の私には大切、そう信じているから。