飲み物を注文して、少し喋った後、私は決心する。
「カラスくん!」
「はい」
「7月23日のお誕生日、おめでとう!」
プレゼントを渡そうと思った、その時だった。
「…俺の誕生日、昨日だけど?」
カラスくんが、「え?」という顔をしている。いや、私のほうがもっと驚いているはずだ。
昨日、ってことは、7月22日が誕生日ってこと?
「…もー!!!この裏切りカラスめー!!なんなの、私もまんまと引っかかったんだけど!はぁ!?詐欺師!詐欺師カラス!」
「いや、詐欺師って…」
私はテーブルに突っ伏して、「うぅぅ…」と言う。
「でも、もうプレゼント買っちゃったしあげるよ」
「まじ?ありがと。何入ってんのかなー」
カラスくんは、私が用意したプレゼントをガサゴソと見る。
「…あ!これ俺が好きなお菓子じゃん!めっちゃいっぱい入ってる!なにこれ、天国かよ!」
これも好き、これ初めて見る、これ美味しそう、というように、カラスくんは私のプレゼントに興味津々だ。
「え、なにこれ、手紙入ってんだけど。これは後で見ればいいや」
「ひっど!ひどくない?それは!」
私はそんな風に言うけれど、決して嫌な気持ちではなかった。
「…なんか、かしこまってるやつ出てきた」
「開けてみて開けてみて!」
「…これ、カラスのピアス?」
カラスくんは、私が用意したプレゼントの中で一番自信があるものに気付いた。
「…ありがと。なんか、大切な物すぎてずっと飾ってたいわ」
「喜んでもらえてよかった~!せっかくなんだから付けてよー」
「はいはい、じゃあ付けますね」
慣れた手付きで、カラスくんはピアスを付ける。今見ると、カラスくんの指って本当に細いなぁ、と思う。
「…どう?カラスが付けたカラスのピアス」
「すっごい!!めちゃめちゃ似合ってるよっ、カラスくん!!」
「それはありがとう」
カラスくんが付けたピアスが、黒色に光る。その綺麗さに、思わず私は拍手をしてしまった。
そんな私を見て、カラスくんは柔らかい笑みを浮かべた。
「カラスくん!」
「はい」
「7月23日のお誕生日、おめでとう!」
プレゼントを渡そうと思った、その時だった。
「…俺の誕生日、昨日だけど?」
カラスくんが、「え?」という顔をしている。いや、私のほうがもっと驚いているはずだ。
昨日、ってことは、7月22日が誕生日ってこと?
「…もー!!!この裏切りカラスめー!!なんなの、私もまんまと引っかかったんだけど!はぁ!?詐欺師!詐欺師カラス!」
「いや、詐欺師って…」
私はテーブルに突っ伏して、「うぅぅ…」と言う。
「でも、もうプレゼント買っちゃったしあげるよ」
「まじ?ありがと。何入ってんのかなー」
カラスくんは、私が用意したプレゼントをガサゴソと見る。
「…あ!これ俺が好きなお菓子じゃん!めっちゃいっぱい入ってる!なにこれ、天国かよ!」
これも好き、これ初めて見る、これ美味しそう、というように、カラスくんは私のプレゼントに興味津々だ。
「え、なにこれ、手紙入ってんだけど。これは後で見ればいいや」
「ひっど!ひどくない?それは!」
私はそんな風に言うけれど、決して嫌な気持ちではなかった。
「…なんか、かしこまってるやつ出てきた」
「開けてみて開けてみて!」
「…これ、カラスのピアス?」
カラスくんは、私が用意したプレゼントの中で一番自信があるものに気付いた。
「…ありがと。なんか、大切な物すぎてずっと飾ってたいわ」
「喜んでもらえてよかった~!せっかくなんだから付けてよー」
「はいはい、じゃあ付けますね」
慣れた手付きで、カラスくんはピアスを付ける。今見ると、カラスくんの指って本当に細いなぁ、と思う。
「…どう?カラスが付けたカラスのピアス」
「すっごい!!めちゃめちゃ似合ってるよっ、カラスくん!!」
「それはありがとう」
カラスくんが付けたピアスが、黒色に光る。その綺麗さに、思わず私は拍手をしてしまった。
そんな私を見て、カラスくんは柔らかい笑みを浮かべた。