「おはよ!」
「おはよう。随分と早いけど」
「カラスくんとカフェ行くって言ったでしょ!朝早く起きたの!」
カラスくんとのお出かけが、ついに今日となった。私は早起きをして、せかせかと準備を始める。
「いただきます!」
朝ごはんを食べ、服装の最終確認をする。まぁ、最終確認と言ってもいつもの上着をピシッとさせるだけだけれど。
そして、プレゼントが入った袋を持ち、
「行ってきます!」
と言って家を出た。
駅は家から近い。もともと学校から駅が近いため、いつもの景色と変わりない。はず。なのに。
なぜか、気持ちのいい色が広がっている。
前まであったフィルターが外れたような、はっきりとした色。気持ちのいい世界。
私は魔法にかかったような、そんな気分で駅へ向かった。
今日7月23日は、カラスくんの誕生日だ。
「あ、おはよ。早いね、俺さっき来たばっかだけど」
「おはよ!待たせたと思った~…」
私はカラスくんにそう言って、イスに座った。
「ご注文お決まりでしたらどうぞ」
「じゃあ、もう頼んじゃう?いいよ、カラスくんから」
「俺からでいいの?うーん」
カラスくんはメニューを見ながら唸っている。実は私はもう決まっている。
「…決まったわ。俺ブラックで」
「は!?あんなに散々迷ってたのに、ブラック!?」
「朝はブラック飲まないと始まんない体質なんで」
カラスくんは確かにブラックを飲みそうな感じだけど、せっかくこんなお店来たのにブラックはもったいなくない?と思いながら、私も注文する。
「私はカラスくんと違って、ちゃんと決めてあるんだからね。私は、レモンハニーシェイクのホイップあり、レモンチョコチップ多めの+20円ではちみつソース追加でお願いします」
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
毎年夏限定で登場するレモンハニーシェイクは、必ず飲む。なので、毎年言うことを覚えてしまった。
「呪文かよ…」
カラスくんがボソッと言った言葉は、しっかり私の耳に届いていた。
「おはよう。随分と早いけど」
「カラスくんとカフェ行くって言ったでしょ!朝早く起きたの!」
カラスくんとのお出かけが、ついに今日となった。私は早起きをして、せかせかと準備を始める。
「いただきます!」
朝ごはんを食べ、服装の最終確認をする。まぁ、最終確認と言ってもいつもの上着をピシッとさせるだけだけれど。
そして、プレゼントが入った袋を持ち、
「行ってきます!」
と言って家を出た。
駅は家から近い。もともと学校から駅が近いため、いつもの景色と変わりない。はず。なのに。
なぜか、気持ちのいい色が広がっている。
前まであったフィルターが外れたような、はっきりとした色。気持ちのいい世界。
私は魔法にかかったような、そんな気分で駅へ向かった。
今日7月23日は、カラスくんの誕生日だ。
「あ、おはよ。早いね、俺さっき来たばっかだけど」
「おはよ!待たせたと思った~…」
私はカラスくんにそう言って、イスに座った。
「ご注文お決まりでしたらどうぞ」
「じゃあ、もう頼んじゃう?いいよ、カラスくんから」
「俺からでいいの?うーん」
カラスくんはメニューを見ながら唸っている。実は私はもう決まっている。
「…決まったわ。俺ブラックで」
「は!?あんなに散々迷ってたのに、ブラック!?」
「朝はブラック飲まないと始まんない体質なんで」
カラスくんは確かにブラックを飲みそうな感じだけど、せっかくこんなお店来たのにブラックはもったいなくない?と思いながら、私も注文する。
「私はカラスくんと違って、ちゃんと決めてあるんだからね。私は、レモンハニーシェイクのホイップあり、レモンチョコチップ多めの+20円ではちみつソース追加でお願いします」
「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」
毎年夏限定で登場するレモンハニーシェイクは、必ず飲む。なので、毎年言うことを覚えてしまった。
「呪文かよ…」
カラスくんがボソッと言った言葉は、しっかり私の耳に届いていた。