爆速で朝ごはんを食べたせいか、なんだか運動したくない、という感じがする。高校まで歩きなので、ほぼ毎日私はイヤホンで音楽を聴きながら登校している。
ふと天を仰ぐ。ずっと見ていられそうなほど綺麗な青空が広がっている。目線を前にすれば、入道雲らしき雲がもくもくと空に描かれている。
今流れている曲は、ポップな感じの、弾けるような曲だ。まるで入道雲のようで、自然と笑みがこぼれた。
そんなこんなしているうちに、学校についた。下駄箱で上履きに履き替え、「2ーB」と書かれた札がたれている教室へ足を運ぶ。「あ、色見さんおはよー」
クラスメイトの女子に挨拶をされる。私は、
「おはよう」
とだけ返し、自分の席にすわる。準備を終えて、今日もまた話しかける。
「おはよう。今日は暑いから、涼しい所に行った方がいいよ。なんせ、まさるはたくさん運動するんだし」
彼は聞いているのかわからない。
「今日は朝から相談事がたくさんあって、めちゃめちゃエンカレ使っちゃったんだ。それで怒られちゃった」
私は、まさるに続けて話そうとした。すると、もう一人、来たのがわかった。
「あ、カラスくん!おはよう!」
「カラスくんじゃなくて、リオンですけど。目黒リオン。てか、なんで俺にはカラスで、いつも電柱にとまってる鳩にはまさるなわけ?」
この子は、もう少しで誕生日の親友の男子、カラスくんである。
「まさるはまさるだよ?で、カラスくんはカラスくんでしょ?」
「ちがう。鳩に人間っぽい名前つけて、人間の俺には鳥のカラスの名前つけてるから。なんでなの?」
「それはカラスくんの持ち物が黒っぽいものだらけだからだよ」
「まあ…そう言われれば納得できるかも…」
カラスくんはなんだかんだ優しい人で、こんな私の高校に入ってからの友達第一号だ。こんな風に喋ることがほとんどなので、
クラスメイトに何を言われてもどうだっていい。
私の居場所は、エンカレだから。
「カラスくん、もう少しで誕生日だよね?」
「あぁ、そうだ。なんか忘れてたわ」
「だから、誕生日プレゼントあげるために、今用意してるよ」
「え?まじ?ありがと。せっかくだし、どっかお茶しに行くか」
「行こ行こ!」
そんな事があり、カラスくんの誕生日である7月23日に、二人でカフェに行くことになった。まだもう少しあるので、私は学校から帰った後も、またエンカレで誕生日プレゼントの案を募集した。
ふと天を仰ぐ。ずっと見ていられそうなほど綺麗な青空が広がっている。目線を前にすれば、入道雲らしき雲がもくもくと空に描かれている。
今流れている曲は、ポップな感じの、弾けるような曲だ。まるで入道雲のようで、自然と笑みがこぼれた。
そんなこんなしているうちに、学校についた。下駄箱で上履きに履き替え、「2ーB」と書かれた札がたれている教室へ足を運ぶ。「あ、色見さんおはよー」
クラスメイトの女子に挨拶をされる。私は、
「おはよう」
とだけ返し、自分の席にすわる。準備を終えて、今日もまた話しかける。
「おはよう。今日は暑いから、涼しい所に行った方がいいよ。なんせ、まさるはたくさん運動するんだし」
彼は聞いているのかわからない。
「今日は朝から相談事がたくさんあって、めちゃめちゃエンカレ使っちゃったんだ。それで怒られちゃった」
私は、まさるに続けて話そうとした。すると、もう一人、来たのがわかった。
「あ、カラスくん!おはよう!」
「カラスくんじゃなくて、リオンですけど。目黒リオン。てか、なんで俺にはカラスで、いつも電柱にとまってる鳩にはまさるなわけ?」
この子は、もう少しで誕生日の親友の男子、カラスくんである。
「まさるはまさるだよ?で、カラスくんはカラスくんでしょ?」
「ちがう。鳩に人間っぽい名前つけて、人間の俺には鳥のカラスの名前つけてるから。なんでなの?」
「それはカラスくんの持ち物が黒っぽいものだらけだからだよ」
「まあ…そう言われれば納得できるかも…」
カラスくんはなんだかんだ優しい人で、こんな私の高校に入ってからの友達第一号だ。こんな風に喋ることがほとんどなので、
クラスメイトに何を言われてもどうだっていい。
私の居場所は、エンカレだから。
「カラスくん、もう少しで誕生日だよね?」
「あぁ、そうだ。なんか忘れてたわ」
「だから、誕生日プレゼントあげるために、今用意してるよ」
「え?まじ?ありがと。せっかくだし、どっかお茶しに行くか」
「行こ行こ!」
そんな事があり、カラスくんの誕生日である7月23日に、二人でカフェに行くことになった。まだもう少しあるので、私は学校から帰った後も、またエンカレで誕生日プレゼントの案を募集した。