「ただいまー。」
桜と遊んで家に帰ると珍しくお姉ちゃんがいた。
相変わらずゴロゴロしてて締まらないけどこれでも頭いいしモテるし生徒会長だしすごい姉なんだよね。。
「おー陽愛ー。おかえり〜。」
「どうしたの珍しい。」
「いや〜、バイト休みなんですね今日。」
「いつも人手不足なのに。」
「今日は海音くんが代わってくれたからね。」
『かいと』?
こんなことある?じゃあ連絡先教えた犯人お姉ちゃん!?
ってことは海音って人はお姉ちゃんのバイト先…ファミレスの人ってこと…?
なんだろう。行ったときに会ったのかな…。
「え、海音って、長谷部海音?」
「うん。そうだよ?あ、そうだどうなったの?告られたんでしょ?」
「一応聞くけど…なんで知ってんの…?」
「だって私が海音くんに連絡先教えたんだもーん。」
教えたんだもーんって…。
人の個人情報勝手に漏らさないでもらっていいですか。
「私会ったことないよね?海音って人。」
「いや?よく会うって言ってたよ?」
「ストーカー?」
「いやいや。そんな子じゃないわよ。え、知らない人なの?まじ?騙された?」
「そこ確認しないで個人情報教えないでよ。」
「まあ知ってるでしょ。陽愛がヨーグルト嫌いって知ってたし。」
「え。」
なんで知ってんのよ長谷部海音…。
「で、なんで返事した?」
「返事してない。誰か分かんないし。」
「とりあえずOKしといて嫌だったら振っとけば?ひとまずイケメン彼氏は手に入るよ。」
「イケメンなの?」
「おお。食いついた。」
「だっていいなと思ってた人がいたんだけどさー。なんかサイテー人間だったんだよね。失恋もどきした。」
「だからイケメンなら一回付き合ってみてもいいかなーと?まあそんな感じだよね。意外と最近軽いよね。」
「OKするか…。」
「おお!行けいけー!!いいね〜アオハルぅ〜!!わたしは〜恋の〜キュー・ピッ・ト〜♪」
謎の歌を歌いながらお姉ちゃんは部屋に戻って行った。