次の日の放課後、やっぱり桜に話した。
また海音からメールが来てるかも知れないし、もうスマホなんて見たくなかったからメールで言えなかった。
「はあっ!!??!?!?なにそいつ!!張り飛ばすよ!?!?」
「桜声でかいし飛ばさなくていい。」
「ありえないっ!!!!!!」
「いやほんとにねー。まさかそんなやつだとは思わなかったよ。」
そんなことを言っても去り際のあの顔を思い出すとやっぱり心が少し痛む。
なんで。なんでなんで。
でもあんな顔されたって。
私はもっと傷ついた。
思わせぶりな感じ出しといて。
相手が勇気出して告ったらあんなこと言って。
やっぱり、やっぱりありえない。
ありえない。
「陽愛、そんなやつやめときな。」
「うん…。」
「……んもう〜〜!そいつ呼んでこいホント!私の陽愛をこんなに傷つけたやつ誰だよおい〜!!
やっぱり潰そ!ってかクレープ奢ったげる!!ほら行こう!そんなやつ忘れて遊ぼ!カラオケ行こ!スイーツ食べよ!」
「うぅ…ありがとう桜…。」
「当然のことでしょ!落ち込んでる親友を元気付けるなんて。」
「私いちごチョコバナナがいい…。」
「奢られる気満々じゃん…!私抹茶かなぁ〜。」
「この間レアチーズがいいって言ってなかった?」
「言ったかも!いやでもそろそろ季節的にチョコミントが出るのよね…。」
「行ったら決めよ?ってかなんなら私いちごチョコバナナは適当に言っただけだから桜が食べたいの2個選んでシェアしよ。どうせなんでも美味しいし。」
「そうだそうしよう!」
ウキウキしてる桜に手を引かれて教室を出た。