翌日の学校で昼休み、桜に相談してみると…

「えー?知り合いじゃない?そんなストーカーなんてそうそうないでしょ。」
「やっぱそうかなー。」


桜は結構キッパリしてるので不安なことを否定してもらえると少し安心する。
やっぱ知り合いなのかなぁ。

「誰か知らない?誰かに私の連絡先教えたりした?」
「してないしてない!するわけないよ!」
「そうだよね…誰だろう…。」
「友達とかに聞いてみるね。連絡先の話も、陽愛(ひより)のこと好きって話も。」
「そっ、それは、、ないと、思うけど…。」
「告白されてるんだしないことはないでしょ。あなた結構ファンいるし。」
「いないよー!」

学校の知り合いに海音(かいと)なんて多分いないし、桜に任せてみよう。

関わりないけどもしかしたら先輩とかかも。
あとお母さんかなー。ママ友の息子とか?
いや話したことないでしょ…。まあ、一回聞いてみよ。

「ってかそれほんとに告白なのかな。」

不意に桜が言った。

「え?どう言うこと?」
「いや罰ゲームのとかありそうじゃない?」
「…!?」
「だってほんとに告白なら知ってる人のはずでしょ?」
「……確かに。」

なんて恐ろしい。これでマトモに返事してたら笑われるとこだった…!
あれでしょ?落とせるかチャレンジ的な。
それで振ったら振ったで何まともな返事してんのそんな訳ないじゃんとか笑われて、
OKしたらもちろん爆笑されるんだ……ほんと恐ろしい…。

「いや分かんないよ?ほんとかもしれないから一応探しとくよ。名前は知らなくても一目惚れしました!とかあるかもだし。」
「うん…。」
「ごめんごめん。そんなガチで落ち込まないで。あくまで可能性ってだけだから。」
「うん。そうだよね。でもあるかもしれない…。」
「探しといて損は無いよ!犯人なら犯人で、怒ってやればいい。」
「…確かに!そうだよね。ありがとう。」

告白だろうと罰ゲームだろうと誰か知らない人か私の連絡先知ってるってことがまず問題だし!
桜の言う通り損はないよね!