「ユリアです性はありません」

「?孤児かなにかだったのか? 」

首を傾げるミミス国王。


「いや正確にはありました」


ますます首を傾げて唸るミミス国王。 あまり思い出したく無いが国王の前ではぐらかす訳にもいかず正直に話そうと口を開いたがーー。


「そなたもしやモートンの息子であるユリアではないか!?」


どうやら先にバレたみたいだ。


「まぁ、はい……もう息子では無いですが……」

「どういうことだ? 」

「えっとーー」


スキルの儀で【スキルの書】に載っていないスキルを与えられてしまい、発動しても木の剣1つが出るだけでハズレスキルと思われ追放されたこと。 あったことを全て話終える。


「モートン様がそんな方だったとは……」

「え……ユリア君にそんな事が……酷いよ、実の息子を追放するだなんて……」

「妾を召喚できるような規格外のお主を追放するとは……そのモートンとやらは見る目が無いんじゃないのか?今からそやつの領地に《ポイズンミサイル》を5000連射しようかの? 」


バハムートさんは何物騒な事言ってるの!?
領民の皆も巻き込まれちゃうよ……。

しかも5000連射って……現実的に可能なのか? バハムートさんならやりかねないか。


「ん?妾を誰だと思っている?お主の嫁で、SSS級のバハムートぞ?5000なんて1秒もあれば《生成》し、モートンとやらの領地を更地に出来るぞ 」


やけに嫁の部分を強調してくるな……。

まぁいいけど。 心のどこかではハズレスキルは何処でも全員、家を追放されるものだと自分に言い聞かせてたが国王やユナの反応を見る限り追放は一般的では無いらしい。

いや、それどころか 、


「もしそれが本当であれば領地の取り潰しでは足らんぞ? 」


かなりやばいことだったらしい。 領地取り潰しは流石にやり過ぎかと思ったが、それほど追放という行為が重い罰ということだ。

このことを父上は知っていたのか分からないがこんなリスクを背負ってまでハズレスキル所持者を追放したかったのか?


「今すぐ報告書をまとめてゼウリアス王国に提出せねばならぬが……君はモートンをどうしたいのか? 」


神妙な面持ちで尋ねてくる。


「そうですね……」


復讐したくないといえば嘘になるが領地の取り潰しとなるとあの領地で暮らしてる人達の故郷を奪う事になる。それは避けたい。

復讐するとしても自分の力……それも父上や兄達が馬鹿にした《クリエイティブモード》でしたいという気持ちが強い。


「復讐は自分の手でしたいので、気持ちはありがたいですが提出は辞めてもらえると助かります」


そう宣言し復讐を心に決めたのであったーーー。


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『《サバイバルモード》の解放条件に達しました。

メニューより《クリエイティブモード》、《サバイバルモード》を切り替え可能』


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