魔族と化したジークとリエルは地下大洞窟(アビス)の底で狐人族の姫・タマモの封印を解いて仲間に加え、外へと脱出した。
外に出た後は、セイレーン族の少女・レラの頼みでセイレーン族をフランベルク帝国の軍勢から救い、レラを新たな仲間に迎える。
レラの母メロウからフランベルク帝国の現状と復讐への助言を頂いたジークシュヴァルツ魔王国の魔王へと成り上がることを決意。
魔王城へと目指す道中多くの魔物を撃退しつつも遂に魔王城へと到着すると、なんと現魔王のティアの方からジークとの一騎討ちを申し込んできた。
戦いの末、何とかティアを倒したジークは紆余曲折を経て彼女を自身の仲間に加える。
これによりジークはシュヴァルツ魔王国の新たな魔王に即位したのであった。

そして復讐の時来る。
帝国が魔王国に戦争を仕掛けてきたのだ。
圧倒的な強さを誇りジークに旧帝国領を全て与えると約束された魔王軍の前に、長年の戦で疲弊し革命の気運が高まっているフランベルク帝国軍は既に敵ではなかった。
ゴットフリート率いる魔王軍の前に帝国軍は押され続け、更に追い討ちとばかりにジーク達によって無双・蹂躙されてしまった為、遂に帝国軍は壊滅状態となる。
しかも、ジーク達の裏工作により遂に帝都で革命が起きたと言う情報が流れ、帝国軍の僅かな生き残り達も革命鎮圧の為に帝都への退却を余儀なくされた。
ジークはリエル、レラ、タマモ、ティアら四魔卿と共に敵軍の中枢及びフランベルク城へと潜入し、宰相ハインツ及び新皇帝パトリックと帝国四将軍と対峙する。
先ずは四魔卿と帝国四将軍の対決が起こり、結果は四魔卿の勝利に終わる。
その間にジークはパトリックを斬り捨て、とうとうハインツを追い詰める。
ハインツは魔法を操りジークに抗うも、呆気なくやられた挙句に眼鏡を叩き割られてしまう。
ジークはハインツを捕らえて魔導眼で操り、6年前の事件の真実の一部始終について城に押し寄せた国民達に暴露させる。
その後ジークに解放されたハインツは怒り狂う国民達の手で虐殺され、ここにフランベルク帝国は滅亡するのだった。
そしてハインツの言葉からジークがかつて追放された王子だと知った民衆達は、6年前の事はハインツに騙されただけだから許して欲しいという言い訳混じりの謝罪をし、ジークに帝位に就く様懇願する。
しかし、そんな掌を返した言葉にジークの心が揺れ動くはずが無かった。
ジークは予定通り旧帝国の領地の全てを家臣達に与える事を決定し、一度自分を裏切った国民を統治する気はないとして民衆達の懇願を拒否。
そして彼の大事な妹や仲間達と共に治めるべき国へと帰るのであった。