一ページ

主人公、樹が勤めている出版社の会社の中、樹は他の社員とともに夜遅くまで残業している。

そして十一時になった時計を見る

樹 (やばいもうこんな時間か、そろそろ帰らないと終電に間に合わなくなる)

二ページ

樹は会社を出て急ぎ足で駅に向かう

そして駅に着き電車の発車標を見て終電の発車時刻までわずかしないことに気付きホームに向かって精一杯走る

電車の発車ベルが鳴る

駅のアナウンス「六番線から◯◯行き、最終電車がまもなく発車いたします」

三ページ

樹は急いで階段を下り電車にはなんとか間に合った

樹「ふう、間に合った」

そして駅を降り帰り道を帰る

四ページ

樹の玄関にて

樹「ただいま…って誰もいないけど…」

リリーシャ「おかえり、お邪魔しているわよ」

樹「なんだ、来ていたのか」

リリーシャ「そうよ、それより部屋綺麗になっているじゃん、掃除したんだね」

五ページ

リリーシャ「何で掃除しようと思ったの?まさか私に汚いと言われたから?」

樹「違う、リリーシャに汚いと言われる前には掃除して綺麗なっていたから」

そして樹は試したい実験があり今の時間を確認するとワープの穴で異世界に行った

六ページ

そして異世界でストップウォッチを取り出し時間を計る

そして時間が過ぎ

樹「よし戻るか」

七ページ

樹は現実世界に戻り時間を確認する

樹「やっぱりか」

リリーシャ「樹はメガロンに行って何をしていたの?」

樹「時間を計っていたんだ」

樹「前に初めてメガロンから地球に帰った時、地球ではあまり時間が経っていないことに気付いたんだ」

八ページ

リリーシャ「ということは?」

樹「地球とメガロンの時間の進み具合が違うっていうことだね」

樹「さっきメガロンで一時間、時間を計って戻ってきたけど地球では十分しか経っていなかった」

リリーシャ「えっ!一時間もいたの!」

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リリーシャ「ということは逆にメガロンから地球に行って戻るとメガロンではかなり時間が進んでいるということ?」

樹「そういうこと」

リリーシャ「たしかに地球でちょっとの時間、買い物して帰ったら数時間経っていたということがあったわ」

十ページ

本棚を見るリリーシャ

リリーシャ「そういえば、本棚にたくさん漫画あるわね」

樹「そりゃ漫画好きですから」

リリーシャは本棚から漫画を取り出す

十一ページ

リリーシャ「私、この山本晃さんの恋のススメという漫画好きだな。主人公とヒロインの駆け引きは面白いわ!」

樹「あっ、その作家、自分が担当しているんだよね」
リリーシャ「本当!この漫画が本当に好きだからよろしく言っておいて!」
興奮しながらリリーシャはそう言った

樹「わかった、言っておくよ」

十二ページ

樹の携帯電話から着信が鳴る

樹「おっ、噂をすれば」

樹「もしもし、山本くんどうかした?」

山本「あの…実は…」

十三ページ

樹「え!?アシスタントが全員インフルエンザで締め切りに間に合わない!?」

樹「わかった、至急アシスタントできそうな人を探しておくよ」

電話を切る

樹「アシスタントしてくれる人いるかな…」

十四ページ

樹は片っ端からアシスタントしてくれそうな人に数十人電話をかける

だが忙しいなどの理由で全ての人に断られる

樹「困ったな…もう当てがない、どうしよう…」

リリーシャ「樹、私もトーンとベタならできそうだから手伝うよ」

樹「わかった、頼むよ」

十五ページ

樹(さてどうしよう、締め切りは明後日…リリーシャと自分も手伝うとしても間に合うかどうか)

樹 リリーシャ「時間…時間さえあれば間に合うのに…」

その時、樹とリリーシャは何かを思いつた顔をした。

それから

十六ページ

樹の家にインターホンが鳴る

樹が玄関のドアを開ける

樹「待っていたよ、山本くん!」

山本「どうしたんすか、急に家に来いとか言ってきて」

樹「まあまあとりあえず入って」

十七ページ

山本は部屋に入る

山本「おじゃまします、あっ、長谷川さん、この女の人誰ですか?」

樹「この人は恋のススメの大ファンの人だよ」

リリーシャ「あのあの!私、恋のススメが本当に好きで特に主人公の…」
リリーシャは恋のススメのおもしろさを長々と語る

十八ページ
山本「いや、ありがとうございます!ここまで俺が描いた漫画を褒めてくれるとは初めですよ」

樹「じゃあそろそろ行こうか!」

山本「えっ?何処へ行くのですか?」

樹 リリーシャ「いざメガロンへ!」