この世界が嘘や裏切りで埋め尽くされたものだとしても、あなたを愛していました。
 傷ついてほしくない、失いたくないと願うほど、あなたは何よりも大切で、かけがえのない人。
 ただそれだけの願いで、私が生きるたった一つの希望、存在意義だと言ってもいい。
 それなのに、どこで間違えてしまったのでしょう。
 誰かがこの世界を終わらせても、その行く末が日の当たらない、真っ暗な道だったとしても。
 命が尽きるその日まで――あなたと一緒にいたかった。