王様に頼まれたら異世界からやってきた英雄として魔族を討伐し、困っている人たちを助けていく優たち。感謝をされることで少しずつ自己肯定感も上がっていき、最初はうまくいかなかった領主生活もお互いの長所を組み合わせることで乗り切っていった。幸いこの世界の文字や言葉が何故がつかえるみたいだし。頭の良さや科学の知識では知美医師の力が特に大きく力になった。
敵対していた魔族すらも治療する優はやがて魔族側の謎も知るようになる。
それはこの世界はもともと魔族が支配していた暗い闇の世界で、そこにある時光が差し、女神と人間がやってきたというものだった。人間たちのほうが侵略者だったのだ。
それまでの世界は強いものが全てを手にする自分勝手な世界だったという。その考え方は否定しつつも、自分たちが侵略者側だと知った優は魔族も人間も共に住める街づくりを積極的に目指していく。
歴史の暗部を知った優たちはやがて人間の作ったネフューム教会から狙われるようになる。女神からの声はもう聞こえなくなってしまった優はネフュームから真相を聞くために魔族たちとともに女神ネフュームの声が聞こえる神の山へ訪れる。
そこで優は人間を救うか魔族を救うのか選択を迫られる。優はどっちも救いたいと答え、女神ネフュームは魔族のプリンセスと人間のプリンセスを嫁にして、新たな国を作るように指示される。この世界は一夫多妻制らしい。魔族と人間から爵位を与えられ、さらに広大な領地を獲得していく優。スローライフを送りたいのになかなかスローライフを送らせてもらえないのであった。
そんな優であったが今度は誰が第一妃となるかで揉める女の子たち。最初に子供を産んだら妃だろうと女子たちは話し合い、優の貞操に危機が迫っていた。いや、ついに優の念願だった童貞卒業の日か!?
さらにはスローライフを送る優を国家への反逆者として狙うものまで現れる。
優たちのドタバタ異世界冒険はまだまだ終わらない様子だった。