ある女の子は無力で非力でした。けれど王子様が大好きでした。どんな人にだって来てくれる、そんな王子様が大好きでした。王子様は助けを求めれば誰にでも来てくれる。
そう信じていました。

ある男の子は自分が大嫌いでした。己だけじゃない。目に見えるもの全てが憎くて消したくて目の前から消えて欲しかった。ひとつの光が自分を変えてくれる。そう信じて今日も生きていました。