お部屋のドアが突然開いて出てきたラルスさまとばっちり目があってしまいました。

「ローゼマリーっ!?」

 私はごめんなさいという気持ちを込めて必死に何度もお辞儀をします。
 何度かしたところでラルスさまに止められました。

「大丈夫だよ、何かあったかい?」

 私はお邪魔じゃないかと思いながらも少しかけた文字を見せました。


『らるすさま、ありがとうございます』


 私の書いた文字を見てラルスさまはとても喜んでくださいました──