カードのようなものを使って言葉を作って机に並べたりします。

 そして今日はペンを持って文字を書いてみることに挑戦しました。

「ローゼマリーはこう書くんだ」

 すらすらと書かれる文字はとても綺麗でなんだか心を奪われる、そんな感じでした。
 自分の名前を練習しているときに、ふとあることが頭をよぎりました。

『ラルスさまのお名前を書いてみたい』

 私はその思いを伝えるために、私の名前が書かれた紙を指さしたあとに私自身をさしました。
 そしてその次に首をかしげながら、私はラルスさまのことを指さしました。

「ん? ローゼマリー? ん?」

 私は必死に名前の文字をさして、私をさします。
 そのあと今度はペンをラルスさまに差し出してみました。

「ペン? 私が書くのかい? もしかして私の名前かい?」
「──っ!! (はいっ!)」

 私は何度も何度も頷き紙をラルスさまの前に差し出します。

「私の名前は、こう書くんだ」

 さらさらと書かれた文字。
 私は嬉しくてその紙を抱きしめました。

「ふふ、そんなに喜んでもらえてうれしいよ。よかった」