「どうしたの?!」
「澄美さんにお礼をしに来ました。これ、よかったらご家族の方と一緒に食べてください。」
「わあ、ありがとうございます。」
「えっと、実は、お礼というのは口実でして。ただ俺が、澄美さんと話したかっただけです」
(どうしましょう、こういうときってどうするのが正解なの⁉)
「そう、ありがとう。じゃあ、とりあえず私の部屋にあがってください」
「お邪魔します」
とりあえず部屋には招いた。だが、友人と家で遊んだことなんてない。もしかしたらあったかもしれないが記憶にない。どうするのが正解か。考えたもの、とりあえず飲み物を出すことにしかたどり着かなかった。私の好きな、天然水にレモン果汁を絞って、レモン水を作る。そして、それを彼の前に置いた。そして、彼に話しかけた。
「私と話したいんだよね。何を話したいの」
「俺は、別に自分の話がしたいわけじゃないです。あ、面倒なのでとりあえず敬語外しますね」
「はぁ」
気の抜いた返事しかできない。これを肯定と捉えた彼はまた話し始めた。
「澄美さんが、何となくもうすぐ死ぬ気がして、それを止めたいと思った。だから俺は貴女と話したいと思った。それが今日来た理由、、ってなんか驚いてるね」
「そ、そりゃあ驚くわよ。だって、いきなり私が死にそうだなんて。信じられる方が驚きよ」
私がそういうと、彼の雰囲気が変わった。
「それ。その笑いやめた方がいいよ。あと、澄美さんが死にそうだと思ったのは、別に肉体じゃない」