目を覚ますと、マルムゼは既に準備を整えていた。暗い色の服。腕と脛には金属のプレートに革を貼り合わせた防具。腰に差す剣は、忍び込みやすいように通常よりも短いものを選んでいる。
その顔にも心なしか気合いがみなぎっているように、アンナには見えた。
「その様子だと、ちゃんと英気は養えたみたいね」
「……はい!」
答えるまでに、少し間があったのが気になったけど、問題はなさそうだった。するとマルムゼも問い返してくる。
「アンナ様こそ、ちゃんとお休みになられたでしょうか?」
「私? ……ええ、そうね」
思い返すと、嫌な夢にうなされていたような感覚がおぼろげにある。けど目覚めた時には、それらを吹き飛ばすような、安心感に包み込まれた感じが残っていた。
不思議な感覚だけども、今現在はう心身がものすごく良い状態になっているのを実感している。
「私も万全みたい。行きましょう。"鷲の帝国"の皇帝陛下に会いに!」
* * *
その顔にも心なしか気合いがみなぎっているように、アンナには見えた。
「その様子だと、ちゃんと英気は養えたみたいね」
「……はい!」
答えるまでに、少し間があったのが気になったけど、問題はなさそうだった。するとマルムゼも問い返してくる。
「アンナ様こそ、ちゃんとお休みになられたでしょうか?」
「私? ……ええ、そうね」
思い返すと、嫌な夢にうなされていたような感覚がおぼろげにある。けど目覚めた時には、それらを吹き飛ばすような、安心感に包み込まれた感じが残っていた。
不思議な感覚だけども、今現在はう心身がものすごく良い状態になっているのを実感している。
「私も万全みたい。行きましょう。"鷲の帝国"の皇帝陛下に会いに!」
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