「こ、晃くん、これって付き合ってるって思われてるんじゃ……」

「否定したかったら否定しときな?」

どういう自己責任⁉

どうやら晃くんはこれ以上何かを言うつもりはないらしく、頬杖をついてみんなを眺めている。

え、ええ~? これって『どうにかしてくれた』ってことなの? 確かに、女子同士のあれこれは回避された感じだけど……。

「あの! みんな、

「そう照れんなって咲雪ちゃん」

「雪村くんが付き合うなら咲雪ちゃんくらいだってみんなわかってるから」

……誰も私の話を聞いてくれなかった……。

みんなはわいわい話し出してしまって、口をはさむ余裕がなくなってしまった。

呆然とする私の両隣に、凛ちゃんと琴ちゃんが立って小さく言う。

「あとで琴が雪村くんのことシメておくからね」

「これってある意味公認? なのか……?」

……なのですか?