化学室のノート


『明後日、だな。学試。』



書かれてる文字が
何となく緊張を帯びているように思えた。


いつもは流麗なその文字が、
少しばかり角ばっているように見える。



『もし、一組になれたら、1番に君を探すよ。
君を一発で当てられる自信は
あまりないけれど』



文章を読んで、
授業中なのにほんのりと涙が滲みそうになった。



探してくれるの?
私を。



探したいと思っていてくれるの?
あなたは……



ふと、あの初めて貸してくれたCDの曲の歌詞が
私の心をよぎってゆく。



―――たとえ手の届かぬ場所に


あなたがいたとしても


100万年かけてでも


私は会いに行くと誓いましょう


たとえあなたが


私には分からない姿になっていたとしても


私はあなたを探しだすと誓います


愛しいあなた。


あなたは私の運命のひと――…