次の日の、5時間目。
ノートにはこう書かれていた。
『本当ですか!
だったら俺も、すごくうれしい。
あなたが俺の書いたどうしようもないアドバイスを信じてやってくれたからだ。
俺も頑張んないといけないな。
来週はテストもあるし、俺の場合は地理が苦手だから……』
そこでこのページは
私たちの文字でいっぱいになっていた。
次のページをめくり、
そこに私は来週のテストで
地理のテストに出そうな所を書いておいた。
私の地理のヤマかけは
当たることでクラスの中では有名なのだ。
毎回、地理で点数を大きく稼いでいると言っても過言ではない。
そして、ふと気付く。
この人と、ノートでの会話が始まってから今日で1週間が経つな、と。
いつまで、この会話を続けていられるんだろう。
一週間後も、続けられてるかな。
………私は、続けていたい。
ノートを閉じて元に戻す。
どうか、
この心配が杞憂であればいい。
そう、願わずにはいられなかった。