──生きてる限りじゃ やっぱり 違うだろ。
──違うけど! そりゃあ、ずーっとは一緒にいられないよ、家族でもそうだし、友達もいつのまにか自然消滅しちゃってる。だから生きてる限り、ずっと一緒にいられたら素敵じゃない?
──それが出来たらな。
──出来るよ。それに、私たちが出逢えたのも運命だよ。嫌いでも、ほら、もう見つけてるんだよ。

 そんな風に返したのを思い出して、笑みが零れた。
 運命か。
 そういえば、人生に運命の人は二人いると聞いたことがある。

 私の運命の人は、間違いなく永だった。
 二人目は、きっと喜一。

 きっと、全員が全員じゃないだろう。大切なことを知らない人にだけ与えられる二人の運命の人。不完全な私だから二人に出会えた。

「私は、やっぱり永遠も運命も好きだよ」

 画面の奥の永に声をかける。永は、苦笑いを零した。