あたしが消えていく。




もう、何も見えないや。




何も聞こえない。





でも、



どこか安堵しているのは何故だろう。










死んでいくあたし。


これから生まれる“あたしかもしれないあたし”。







あたしの、最後のお願い。



どうか、




後悔だけはしないように。














あたしの分まで、















あなたを生き抜いて。



【完】