※この作品はフィクションであり、実在する、人物・地名・団体とは一切関係ありません。


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 北海道小樽(おたる)市。

 かつてニシン漁で栄え、海の玄関口として北海道のヒトとモノが集まった街。
 戦後は札幌市の台頭により一時衰退の道をたどるも、小樽運河をはじめとする歴史的建造物が観光資源として見直され、新たな魅力が見出されていった。
 明治・大正・昭和・平成──そして令和。
 激動の時代を生き残ったこの小樽の街には、今も在りし日の歴史の面影が淘汰されることなく息づいていた。

 自然、建物、商い、人々のつながり。
 そして、人ならざる彼らもまた、同じように。