空色の君

作品番号 1690509
最終更新 2023/02/17

空色の君
青春・恋愛

5ページ

総文字数/ 9,923

「心が沢山傷ついたから、痛い、苦しいって涙が教えてくれてるんだよ」

 そう言って太陽みたいに笑ってたお前が、まるで罰を受けているみたいに歯を食いしばって涙を堪えるから。

「独りぼっちなんかじゃないでしょ?」

 俺のこと、勝手に救い上げてったお前が、望んで一人になろうとするのなら。

「お前のバカみたいな真っ直ぐさに俺は救われた」

「たまには泣いて、辛いって言えよ」

「誰もお前のこと、嫌いになんてならねえから」

 
 今度は俺が、お前の涙を掬ってやる番だ。


 過去に秘密を抱えた男子高校生
       ×
 家族以外に秘密を抱えた女子高校生


「ねえ見て、すっごく綺麗な空の色」

 ―そう言って笑った私に、君は何だか眩しそうな顔をして目を細めた。
あらすじ
体に大きな秘密を抱える少女、凪沙。
そんな秘密が、転校生として学校に現れた伊織と言う少年にひょんなことから気づかれてしまう。

秘密を共有した二人は行動をともにしながら思いをぶつけ合い、時に身を引き、惹かれていって…。

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