「これで、よし。」
鏡には、緩いラインの白いワンピースに水色のリボンが巻かれた麦わら帽子、かごのポシェット、貝殻のペンダントを身につけた私がいた。
ちなみにその鏡は、木枠にものすごく細かく様々な柄が彫られていてとても高そうだ。

1階に降りると、おばあちゃんはどうやらお風呂で洗濯をしているらしい。私は真っ白の靴を履いて、
「おばあちゃん、行ってきます」
と、声をかける。
すると向こうから、
「行ってらっしゃいー!気をつけるのよー」
ってちょっとくぐもった声が帰ってきた。
「はーい」
と返事をして、家を出た。

「暑っつい……」
外は暑かった。まだ、朝だというのに太陽がギラギラ輝いていて、痛い。
まずい、日焼け止め塗ってくるの忘れた。
最悪、、
とか思いながらもしばらく歩いていると海が見えてきた。
透明度が高いこの海は、朝日がキラキラ反射してなんだかとても美しかった。。