どこにいても、何をしていても、いつもどこか息苦しい――こんな自分のことが大嫌いだ。
 いつからこんな状況になったかは覚えていない。
 わたしの好きなこと、嫌いなことはすっかり忘れてしまった。
 何をやっていても楽しくない。
 わたしがどうして今、生きているのか。
 それすらもわからなかった。

「でも、わたしが消えたら……親に怒られる……」

 消えたい、そう何度も願った。
 でも、そう願う度に親の姿が頭にチラつく。
 消えたいな、でも親には心配掛けられないから消えることは出来ないな。
 そんなどこにもいけないもどかしさを毎日のように抱えていた。
 わたしはまた、喉の奥にビー玉のような何かが突っかかっている息苦しさを感じた。