青春を君に捧げよう 君のおかげでここまでこれたから
 これまでもこれからもありがとう〕


流れてきた歌詞にハッとする。

流れてきたメロディに感動する。





すごい。

でも、どの音も聞き逃したくないから口を閉じて皆で聞き入った。






でも

曲が終わっても、俺らはしばらく、口を開けずにいた。



泣いた。







「…言葉が出ないねこれ」


一番最初に口を開いたゆうやが、声を絞り出すようにして言った。



「うん」

「本当に」



俺とはるも相槌を打ち、はるが言葉を続けた。


「本当に、俺らのために作ってくれたんだな」




ゆうやが始めたゲーム配信。

ネットに強いはるが始めた活動、青春屋のアカウント管理。

俺が3人で活動することを決めたあの日。




結成だけでなく、歌い手としての活動開始から

今までの、俺たちの心情。



出会ったばかりの花香さんに

よく分かるな、と感心してしまうくらい

忠実に、表現されている。