楓は私と雨谷先輩がこっちを見たのに気がついてパッと顔をそむけた。そむけんならこっち見んな。と言っても無理なんだろうけど。
「ありゃ、目逸らされちった。楓くんって話しかけたらちゃんと答えてくれるのに目合うとそらすよね〜その割によく見てくるけど」
あははと可愛らしく元気に笑う雨谷先輩を見ると少し胸がモヤッとした。こういうところ雨谷先輩の嫌いなとこ。無意識か意識的に言ってるのかは分からないが、モテアピール。私、後輩にもモテるんだよアピール。そして、こうゆうところ自分の嫌いなところ。いつも仲良い子でも思ってしまう。この子のこういうとこは良いけどこうゆうところは嫌い。完璧な人なんているはずないのに嫌いだと思ってしまう。そういう自分も大っ嫌いだ。雨谷先輩はこういうこと思わないんだろうな。楓は誰の愚痴も思わないんだろうな。そうやってすぐに自分と他の人を比べる私も大っ嫌い。どこを見ても嫌いな物が暗いものが見えてしまう。どうにかしたいと思うけど全く治せない。なんなんだ。ほんと。
「ありゃ、目逸らされちった。楓くんって話しかけたらちゃんと答えてくれるのに目合うとそらすよね〜その割によく見てくるけど」
あははと可愛らしく元気に笑う雨谷先輩を見ると少し胸がモヤッとした。こういうところ雨谷先輩の嫌いなとこ。無意識か意識的に言ってるのかは分からないが、モテアピール。私、後輩にもモテるんだよアピール。そして、こうゆうところ自分の嫌いなところ。いつも仲良い子でも思ってしまう。この子のこういうとこは良いけどこうゆうところは嫌い。完璧な人なんているはずないのに嫌いだと思ってしまう。そういう自分も大っ嫌いだ。雨谷先輩はこういうこと思わないんだろうな。楓は誰の愚痴も思わないんだろうな。そうやってすぐに自分と他の人を比べる私も大っ嫌い。どこを見ても嫌いな物が暗いものが見えてしまう。どうにかしたいと思うけど全く治せない。なんなんだ。ほんと。