「作りたてだからね」
「あたたかい料理を口にしたのは久しぶりで・・・っ」
これまで、食事を運んでくれたのは菫だった。
ちょっと干からびたおにぎり。いりこ。飴やお酒まで。
雪が餓死せずにすんだのは、菫のおかげなのだ。
だがこの粥も、忘れられない味となった。少ししょっぱく感じるのは、涙のせいかもしれない。
「おいしい・・・っ」
泣きながら雪は咀嚼する。龍胆はあやすように雪の肩を抱き、火傷しないよう、ふぅと手ずからレンゲの熱を冷ました。
――やがて、鍋が空になった。
ゆっくりな食事だったにも関わらず、龍胆は付き合ってくれた。
久しぶりに満腹だ。
あたたかさに、お腹が満たされたからかもしれない。ふわりと眠くなる。
「あたたかい料理を口にしたのは久しぶりで・・・っ」
これまで、食事を運んでくれたのは菫だった。
ちょっと干からびたおにぎり。いりこ。飴やお酒まで。
雪が餓死せずにすんだのは、菫のおかげなのだ。
だがこの粥も、忘れられない味となった。少ししょっぱく感じるのは、涙のせいかもしれない。
「おいしい・・・っ」
泣きながら雪は咀嚼する。龍胆はあやすように雪の肩を抱き、火傷しないよう、ふぅと手ずからレンゲの熱を冷ました。
――やがて、鍋が空になった。
ゆっくりな食事だったにも関わらず、龍胆は付き合ってくれた。
久しぶりに満腹だ。
あたたかさに、お腹が満たされたからかもしれない。ふわりと眠くなる。