道心瑠香が亡くなったらしい。

 その訃報をメールで親友に伝えられた時、俺は高熱によりベッドの上で臥せっていた。

 そんな予感はずっと胸の内にあったから、あぁやっぱりそうだったんだと変に納得していた。

 だけど次の瞬間には、彼女と過ごした日々が鮮やかに脳内から蘇ってきて。

 一人きりの部屋の中で、俺は枯れるまで涙を流した。