【今、時間ある?】

少しして返事が返ってきた。

【あるよ】

【少しだけ話がある】

そう送ると、

【OK】

とスタンプが送られてきた。

彼とメッセージで話すのは、きっとこれが最後になる。

もうきっと、彼に話しかけられなくなる。

文字を打とうと液晶に近づけた指先が震える。

彼と、本当にさよならをするのが怖いんだ。

でも、言わなきゃいけない。

言うって、決めたんだ。