「おはよう彩空。今年も同じクラスだといいね。」
春休みが終わり、今日からまた学校が始まる。私たちの学年は6クラスあるので、一緒のクラスになれる確率は6分の1だ。
雨宮詩月、雨宮詩月…。あった。1組だ。
「彩空、私1組だよ。」
「え、ほんと?私も1組。ちなみに彗も1組だって。」
やっぱり、私は人間関係の運がいい。また彩空と一緒のクラスになれるなんて。情報調達員の彗も同じクラスだ。素敵な1年になる予感しかない。
あとは、担任と副担任だ。クラスの友達が良くても、先生が苦手な人だと毎日学校生活を楽しめない。
「担任は、赤石先生だ。えっ、赤石?」
おー。まぁ、赤石先生はいい先生だ。面白いし。けど、熱血すぎるところが玉に瑕。
「詩月、やばい、副担任の欄、見て。」
そんなに慌ててどうしたのだろうか。そんなにやばい先生が副担任なのか。
「……えっ。え、え、え。ねぇ、これは現実?それとも夢?副担任が、夜先生?」
あはは。まさかな。そんなことがあるわけない。けれど何度確認しても、そこにあるのは夜先生の名前だった。
「みんな、おはよう。今年は部活も勉強も頑張れる1年にしような。えい、えい、おー。」
春休みは10日くらいしかなかったのに、赤石先生の熱血が懐かしく感じるのはなぜだろうか。
「皆さん、1年間よろしくお願いします。修学旅行など行事もたくさんあるので、楽しい1年にしましょうね。」
この声、見た目、どう考えても夜先生だ。嬉しい。週1回しか会えなくなると思っていたのに。毎日、しかも朝から会えるなんて。
始業式が終わって、廊下を歩いていたときだった。
「詩月、このプリント教室まで持って行って。」
詩月…。”ちゃん”がなくなっている。
「はい。夜先生。」
「彩空、やったよ。呼び捨てに戻ってた。」
春休みが良い冷却期間になったのかもしれない。前みたいな関係に戻ることができた。彩空も、一緒に喜んでくれた。あー、早く部活始まらないかな。少し前までとは違って、心から楽しめる。本格的な推し活の再開だ。
春休みが終わり、今日からまた学校が始まる。私たちの学年は6クラスあるので、一緒のクラスになれる確率は6分の1だ。
雨宮詩月、雨宮詩月…。あった。1組だ。
「彩空、私1組だよ。」
「え、ほんと?私も1組。ちなみに彗も1組だって。」
やっぱり、私は人間関係の運がいい。また彩空と一緒のクラスになれるなんて。情報調達員の彗も同じクラスだ。素敵な1年になる予感しかない。
あとは、担任と副担任だ。クラスの友達が良くても、先生が苦手な人だと毎日学校生活を楽しめない。
「担任は、赤石先生だ。えっ、赤石?」
おー。まぁ、赤石先生はいい先生だ。面白いし。けど、熱血すぎるところが玉に瑕。
「詩月、やばい、副担任の欄、見て。」
そんなに慌ててどうしたのだろうか。そんなにやばい先生が副担任なのか。
「……えっ。え、え、え。ねぇ、これは現実?それとも夢?副担任が、夜先生?」
あはは。まさかな。そんなことがあるわけない。けれど何度確認しても、そこにあるのは夜先生の名前だった。
「みんな、おはよう。今年は部活も勉強も頑張れる1年にしような。えい、えい、おー。」
春休みは10日くらいしかなかったのに、赤石先生の熱血が懐かしく感じるのはなぜだろうか。
「皆さん、1年間よろしくお願いします。修学旅行など行事もたくさんあるので、楽しい1年にしましょうね。」
この声、見た目、どう考えても夜先生だ。嬉しい。週1回しか会えなくなると思っていたのに。毎日、しかも朝から会えるなんて。
始業式が終わって、廊下を歩いていたときだった。
「詩月、このプリント教室まで持って行って。」
詩月…。”ちゃん”がなくなっている。
「はい。夜先生。」
「彩空、やったよ。呼び捨てに戻ってた。」
春休みが良い冷却期間になったのかもしれない。前みたいな関係に戻ることができた。彩空も、一緒に喜んでくれた。あー、早く部活始まらないかな。少し前までとは違って、心から楽しめる。本格的な推し活の再開だ。



