「昔話っつーか、離れてる間に何してたか、みたいな話になったんだ」
「うん?」
いきなり話しだしたな。
「……そんで、笑満ちゃんが頼の話、しだしたんだよ」
「………」
「頼が咲桜と同レベルなのはわかってんだけど――ヤローが笑満ちゃんと仲良くしてるのとか、なんかすげーむかついた。休みの日に一緒に遊んでた、とか、三人で出かけた、とか――俺の所為で笑満ちゃんの交友関係が狭まっちゃったから、何も言える立場にないのはわかってんだけど――でも、やっぱヤだった。そんで……反射的? なんかもー言わずにはいられない感じで、すきだって、言った」
「……それで松生はどうした?」
「泣かれた」
そこに繋がるのか。でも、松生としては嫌な意味での涙ではないのではないか?
「……そんで、ずっとすきだって、言われた」
「よかったじゃないか?」
「うれしーよ。めちゃくちゃ。ほんともうそれだけを叫びたいくらい。っつーわけでここで叫んでもいいか?」
「近所迷惑」
「ちっ。……んで、誰にも――正直、心底誰にも、笑満ちゃんはやりたくないから、付き合う座を取った。今度は嬉しそうな顔してくれて。また……逢えてよかったなーって思った。ぶっちゃけ感動した」
「拳握らんでもいい」
力説のほどはわかったからよ。
「それなら落ち込む理由がわかんないんだが」
「………」
今度は一気に哀愁の視線になった。



