「は、遙音……? なんだよ、日義と友達にでもなったのか?」

「はあっ⁉ 怖―こと言うなよ!」

恐る恐る問うてきた友人に牙を剥いた。そんなことあるか!

「今のどう見ても友達テンションだったけど……」

「どこをどう見ても恐怖対象でしかねえよ!」

「でも頼とか名前で呼んでたじゃん」

「あれはあいつがそう呼べって言うから!」

それが友達テンションなんだよ。そう言われたけど、断固認めない。

「えーと……がんばれ、よ……?」

友人たちの励ます言葉も疑問形になってしまっているが、みんなには俺と頼は友達に見えたらしい。

……友達ってなんだっけ?





「それで宮寺先生が神宮先生を恨んでるって言うの?」

「まー、な……」

この前、頼が乱入してきた公園で、笑満ちゃんと頼に、俺が知ることの経緯を話していた。

頼が二人の回収に回った頃、咲桜は既に帰宅していたらしい。

正直話しにくかったけど、神宮たちと宮司の過去にあったことを話した。

「それって明らかに神宮先生が悪いじゃん」

「神宮先生が諸悪の根源じゃん」

……平坦な瞳でそんな評価をいただいた。

当時の様子を知る俺としては、その一言では片つけられないのだが……。

「まー、傍から見たり宮寺の目線で見りゃそうなんだけど……」

なんと説明すべきか。……以前にあそこまで話していいのか……。

咲桜が笑満ちゃんと一緒にいないでもう帰ってるのって、神宮関わってるよなー……。

だったら咲桜には神宮が話すだろうから……。笑満ちゃんはあいつら知ってるし。ま、いっか。

答えには簡単に行きついた。

「根本の原因って、たぶん春芽にあんだよ」