なんてことない夏の日に

青春・恋愛

なんてことない夏の日に
作品番号
1683882
最終更新
2022/11/25
総文字数
4,282
ページ数
2ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
「一人にして」

 そう言って俺を突き放した彼女の顔が、助けて欲しいと叫んでいるようで。

「誰にも会いたくなんて無かった」

 悲痛な叫びが、誰かに傍に居て欲しかったんだと吐露しているように聞こえて。


「なあ、無理して笑おうとしなくたっていいんだよ」

「俺お前が楽しそうにしてるってちゃんとわかってるから」

「昔何があったのかなんて言わなくたっていい。俺は今、こうして一緒に毎日を過ごしてる紫苑が好きなんだから」


 だからいつか、お前が心から笑いたいと思う日が訪れるまで

 俺はずっと、まってるから。


 ―焦らなくていい。そう言って笑った彼の笑顔に、私の胸がとくりと鳴った。


 一途で素直な男子高校生

 ×

 口下手で笑うことの出来ない女子高生


 「俺、あの夏に海を目指して良かった」

 願わくば君の笑顔が、俺の隣で見れますように
あらすじ
夏季講習をサボって海を目指した蒼介は、そこで一人の少女、紫苑と出会う。感情の乏しい彼女は、とある過去が原因で笑うことが出来なくなっていた。

蒼介はそんな彼女と日々を過ごし、何時か紫苑の笑顔が見たい、彼女を笑わせてあげたいと強く思うようになっていった。

目次

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