15歳の誕生日を迎えたサノアは父親と母親に魔法学園に入学することを勧められる。
魔法学園は15歳になると、剣術や魔法に秀でた者が入学できる学び舎。
自信は無いが受けてみることにする。

唯一の友達であり幼馴染でもあるミィナに魔法学園へ行くことを伝える。
その場で大泣きされ、しまいに「勝手に行けばいいじゃん! もうサノアなんて知らない」と言われ走り去られる。

それから一週間経ち、魔法学園のあるアーヒダルング王国へと旅立つ時がくる。

父親と母親、村の人々に挨拶を済ませ馬車に乗り込もうとするとミィナが何かを持って走ってくる。

「今の私の最高傑作だから良かったらこれ使って最強になってね! 私は世界最高の鍛冶師に、サノアは世界最強の剣士になったらまた会おうね……その時は私と……ごにょごにょ」

そう押し付けるように手渡すと、あの時と同じように走り去っていった。