シャルロッテは執事に案内されるがまま、周りをきょろきょろしながらアイヒベルク邸の中を進む。
白を基調としたシンプルな長い廊下の奥に、両開きの豪華な扉が見えてくる。
執事は扉を開けて中にいる人物にお辞儀をする。
「お連れしました、旦那様」
本棚が高くそびえたつ前には、年季の入ったブラウンの執務机がある。
執務机には艶やかな黒髪に、身なりの整った姿をした20代くらいの男性が座っていた。
その男性は椅子から立ち上がると、ゆっくりとシャルロッテのほうに近づく。
(とても背が高いお方……)
そして、シャルロッテのもとに到着すると黒髪の男性はシャルロッテの目を見て告げる。
「いらっしゃい、シャルロッテ。私はエルヴィン。今日からここが君の家だ」
エルヴィンはダンスを誘うように優雅に手を差し伸べると、わずかに微笑んで言う。
差し出された手をとっていいのかわからず、あたふたとするシャルロッテ。
(困りました……これは手をおけばよいのでしょうか)
悩んだ末にシャルロッテはカーテシーでたどたどしく挨拶をする。
その様子をとても愛おしそうに見つめると、エルヴィンは優しい声色で言葉を紡ぐ。
「ありがとう、シャルロッテ。18歳のお誕生日おめでとう。それから、私の妻になってくれますか?」
シャルロッテは18歳の誕生日の夜、一人の男性の妻となった──
白を基調としたシンプルな長い廊下の奥に、両開きの豪華な扉が見えてくる。
執事は扉を開けて中にいる人物にお辞儀をする。
「お連れしました、旦那様」
本棚が高くそびえたつ前には、年季の入ったブラウンの執務机がある。
執務机には艶やかな黒髪に、身なりの整った姿をした20代くらいの男性が座っていた。
その男性は椅子から立ち上がると、ゆっくりとシャルロッテのほうに近づく。
(とても背が高いお方……)
そして、シャルロッテのもとに到着すると黒髪の男性はシャルロッテの目を見て告げる。
「いらっしゃい、シャルロッテ。私はエルヴィン。今日からここが君の家だ」
エルヴィンはダンスを誘うように優雅に手を差し伸べると、わずかに微笑んで言う。
差し出された手をとっていいのかわからず、あたふたとするシャルロッテ。
(困りました……これは手をおけばよいのでしょうか)
悩んだ末にシャルロッテはカーテシーでたどたどしく挨拶をする。
その様子をとても愛おしそうに見つめると、エルヴィンは優しい声色で言葉を紡ぐ。
「ありがとう、シャルロッテ。18歳のお誕生日おめでとう。それから、私の妻になってくれますか?」
シャルロッテは18歳の誕生日の夜、一人の男性の妻となった──