ところがある日、エルヴィン様が側近のレオン様にお話しているところを立ち聞きしてしまったのです。
「今すぐにヴェーデル伯爵令嬢について調べてはくれないだろうか」
「ヴェーデル伯爵令嬢といいますと、エミーリア様でしょうか?」
「いや、あの家にはもう一人ご令嬢がいらっしゃるはずだ、その子を探して調べてほしい」
「何か理由があるご令嬢というわけですね。かしこまりました」
(ご令嬢に興味をもっていらっしゃる。まさか、一目惚れとか……? いえ、エルヴィン様に限ってそれは……)
そういってエルヴィン様を観察していたら、その手には大事そうにどなたかからの手紙を持っておられたのです。
(まさか、文通?!)
そうして私はラウラさんに話に行ったのです。
「だから、手紙をそれはそれは大事そうに持っていらっしゃったのです!!」
「う~ん、執務のお手紙じゃないかしら?」
「絶対あり得ません! だってエルヴィン様その手紙をみてとっても優しく微笑んでいらっしゃったのですよ!!」
「まあ! それは本当にどこかのご令嬢からのお手紙なんじゃない?」
「そうですよね!?」
その日から私はエルヴィン様を詳しく観察することに決めたのです。
ラウラさんと役割分担しながら、常にエルヴィン様の動向をチェックしました。
そして、ついにその時がきたのです。
「今すぐにヴェーデル伯爵令嬢について調べてはくれないだろうか」
「ヴェーデル伯爵令嬢といいますと、エミーリア様でしょうか?」
「いや、あの家にはもう一人ご令嬢がいらっしゃるはずだ、その子を探して調べてほしい」
「何か理由があるご令嬢というわけですね。かしこまりました」
(ご令嬢に興味をもっていらっしゃる。まさか、一目惚れとか……? いえ、エルヴィン様に限ってそれは……)
そういってエルヴィン様を観察していたら、その手には大事そうにどなたかからの手紙を持っておられたのです。
(まさか、文通?!)
そうして私はラウラさんに話に行ったのです。
「だから、手紙をそれはそれは大事そうに持っていらっしゃったのです!!」
「う~ん、執務のお手紙じゃないかしら?」
「絶対あり得ません! だってエルヴィン様その手紙をみてとっても優しく微笑んでいらっしゃったのですよ!!」
「まあ! それは本当にどこかのご令嬢からのお手紙なんじゃない?」
「そうですよね!?」
その日から私はエルヴィン様を詳しく観察することに決めたのです。
ラウラさんと役割分担しながら、常にエルヴィン様の動向をチェックしました。
そして、ついにその時がきたのです。