私はアイヒベルク公爵家にお仕えして約1年になる新人メイドになります。
『冷血公爵』と恐れられているエルヴィン様のもとでお仕えするのは不安でしたが、花嫁修行も兼ねてお世話になることになったのが1年前です。
しかし実際のエルヴィン様はとてもお優しく、メイドや執事にも分け隔てなく接してくださる紳士なお方でした。
そして私は5つ年上のラウラさんに聞いてみたのです。
「エルヴィン様ってご婚約なさらないんでしょうか?」
「ああ、まだお仕事に夢中なのだそうですよ。クリストフ様もそのあたりしつこく言っているそうですが、全く相手になさらないのだとか」
「へえ~」
あんなに見目麗しいお方がなぜご婚約されないのか。
その当時は不思議で仕方がありませんでした。
『冷血公爵』と恐れられているエルヴィン様のもとでお仕えするのは不安でしたが、花嫁修行も兼ねてお世話になることになったのが1年前です。
しかし実際のエルヴィン様はとてもお優しく、メイドや執事にも分け隔てなく接してくださる紳士なお方でした。
そして私は5つ年上のラウラさんに聞いてみたのです。
「エルヴィン様ってご婚約なさらないんでしょうか?」
「ああ、まだお仕事に夢中なのだそうですよ。クリストフ様もそのあたりしつこく言っているそうですが、全く相手になさらないのだとか」
「へえ~」
あんなに見目麗しいお方がなぜご婚約されないのか。
その当時は不思議で仕方がありませんでした。