シャルロッテは目が覚めると涙で腫れた目をこすってベッドから起き上がる。
 隣の椅子には腕枕をして眠るエルヴィンの姿があった。

(エルヴィン様……)

 昨夜、シャルロッテは抱き着いて泣きわめいた後にそのままエルヴィンの腕の中で眠ってしまった。
 エルヴィンはシャルロッテを起こさないようにそっとお姫様抱っこをすると、自分のベッドへと寝かせる。
 柔らかいシルクの生地のシーツが、シャルロッテを優しく包み込む。

「ん……」

 心地よいのかシャルロッテはもぞもぞと動いてシーツに顔をうずめていく。
 エルヴィンはその様子が愛しくてしょうがなく、起こさないようにそっと微笑みながら暖炉の火を消しにいった。