〇第1話シナリオ
※
冒険者として成り上がることを夢見ていた少年ライト。
目標はもちろんSランク冒険者であったが、15歳の成人の儀式の際に、才能をチェックしてもらったのだが、なんとハズレ属性と言われる光の魔法の属性しかないことが判明したのだった。
光魔法は直接的な攻撃に寄与するものがなく、かといってバフやデバフに使えるわけでもないという、何とも微妙な魔法であった。
出来ることはせいぜい、光で暗闇を照らすことや、目くらましや、姿をくらましたり、アンデッドを遠ざけたり(倒せるわけではない)する程度。
そのせいで、光魔法を極めるものなどいるはずもなかった。
しかし、ライトには光魔法しかなかったため、コツコツと魔法の順練度をあげ、Lvを上昇させていったためか、ライトなどの照明役としてはそこそこに名前が知られるようになっていた。腐っても魔法師の端くれであったため、魔力は人並み以上に高く、ライトの持続時間も長いため松明代わりとして臨時にパーティに入れてもらうことがあった。
人々はそんなライトの事を『照明係』『あるく松明』などと呼び馬鹿にしていた……。
そんな、ある日、一つのクエストが舞い込んでくる。
それは、Sランク昇級を控えた大手クランによるパーティ加入の話であった。
もちろん、暫定的なものではあったが、実力を示せれば恒久的に雇うことも可能だというのだ。
喜ぶライトではあったが……。
〇第2話シナリオ
※
クランに紹介されたライト。誰も彼も一癖も二癖もありそうな連中ではあったが、おおむねライトには好意的であり、ほっとするライト。
彼自身、自分がなんと陰で呼ばれているか知っていたのだ。
そんな彼を受け入れてくれたクランに感謝しつつも、やっぱり役割は、ダンジョン効力の際の松明役であった。しかし、目的の墓所は暗闇に閉ざされており、光源は絶対に必要であったのだ。一応夜目の利くメンバーもいるのだが、戦闘時に十全に戦うには明るい方が良いのは自明の理である。とはいえ、そのために松明をもっていけば荷物はかさばるし、途中で手に入る保証もない。他の魔法使いにライトを覚えさせて使うという手もあるが、そうすれば逆に魔力の温存ができない───そうして、松明代わりとして、ライトはクランに呼ばれたのであった。しかし、それでも張り切るライト。もし必要であると認められれば、Sランクへの昇格を控えたAランクのクランに加入できるのだから。
そうして、それぞれの事情を秘めたまま、ダンジョン効力に挑むライト達であったが、そのダンジョンには大量のアンデッドモンスターが湧いており、苦戦に次ぐ苦戦。
Aランクの実力を持つクランもギリギリで攻略できるかどうかという程度であった。
物資は減り、負傷者も増えていく。そして、魔力も尽きようという時、徐々に焦りを募らせるクランはいら立ちをメンバーにぶちまけ始めた。一際批難されたのがライトであった。新人でもあり、実力的にも、クランに加入しているのが不思議なライトだ。言われれば謝ることしかできなくなる。
言い分は無茶苦茶だ。みんなが苦労しているときに照明でしか貢献していない。ましてや、魔力がつきかけて苦労している魔術師を差し置いて自分は光魔法しか使ていない等々───。もちろん、加入時にライトは自分の実力を話しているし、ギルドから紹介された時点で掌握しているものだと思っていた。
しかし、そうはならず、ついには荷物も血やら雑用やら、その他もろもろの雑務まで押し付けられる始末。
だが、なんとかダンジョン深部にたどり着いたクランではあったが、そこで予想外の敵に出くわす。ダンジョンを守っているボスは、アンデッドモンスター:リッチの上位種、アンデッドの王、ソーサラーであった。
事前情報と違ったため、苦戦に次ぐ苦戦をするクランは、ついに撤退を決意する。
しかし、リッチがそれを赦すはずもない。
仕方なく、囮を置いて逃げることを提案するクランのリーダーは、ライトを痛めつけソーサラーへの供物として逃走した。
高位魔術を使うソーサラーは魔力の高い人間を捕食しようとする傾向があるのだ。
そうして、アンデッドに捕食されそうになるライトは、死に物狂いでホーリーライトでアンデッドを遠ざけようとするが、墓所の深部でいくらアンデッドを遠ざけたところで無意味であった。
いずれ魔力は尽き、アンデッドが殺到することであろう。
絶体絶命となったライトであったが、ハイレベルモンスターをホーリーライトで遠ざけるうちに、『光』魔法が次々に上昇していき、ついにはカンスト。
カンストしたスキルや魔法は進化するのが常であるが、光魔法もこの時、進化を果たすことになる。
まばゆい光の中、『光』魔法 ⇒ 『光──────
はたして、ライトの命運やいかに……!
〇第3話シナリオ
※
絶望のなか、土壇場で進化した光魔法であったが、その正体は不明。しかも、それでどうにかなるほどの状況とも思えないため、半狂乱になるライト。
心の中には、見捨てやがったクソクランに対する恨みつらみと、これまでに置かれた不遇な環境と周囲のクソ野郎どもに対する恨みであふれかえっていた。
その負の感情にますます気を良くするアンデッドどもであったが、ライトは、イチかバチかで、進化した魔法を試してみることにした。
『光』魔法 ⇒ 『光線』魔法
光線魔法:Lv1 ビーム
備考:指先からビームを発射する
「なんだよ、これ?! ビームって?!」
ヤケクソでビームを使用するライト。
攻撃魔法を使うがごとく指をソーサラーに向け、発射─────────ズキューーーーーーン♪ 突如、眩い光の光線がライトの弓から放たれ、アンデッドの王、ソーサラを貫き、一瞬で蒸発させてしまった。
その威力たるや、並大抵の魔法とは一線を画していたのであった…・・。
さらにLvの上がったライトは、光線魔法を次々に覚えていく。
ホーリーライトでアンデッドを近づかせず、遠距離からビームを放ち、覚えたてのレーザーを放つライト。
あっという間に、アンデッドを全滅させたライトは、放置され、囮にされた怒りがフツフツと湧き上がり、ダンジョンの天井に向かってレーザーを乱射するのであった。
その日、ダンジョンを貫く光が遠くの町で目撃さて、溶けてガラス状になった謎の大穴が発見されるのは後日のことであった。
そして、ダンジョンから生還を果たしたライトは、すっかりと人相が変わっていた。
あの努力家で、陰口をたたかれても困ったような笑顔を浮かべていたライトはもういない……。
酒場でゲラゲラと笑い、お涙頂戴の生還物語を報告していたAランククランメンバーのもとにライトが現われる───。
最強の『光線』魔法使いとなって……!
〇今後の展開
報復を果たすライト。
しかし、ライトのこれまでの言動、実績から侮るものも多く、ライトの怒りは頂点に達する。
だが、ライトはもはや以前のライトではない! 無敵に光線魔法を武器にあらゆるものをなぎ倒す───!
雑魚にはビームを!
群れにはレーザーを!
強敵にはパルス砲を!
ワイバーンの大群には拡散粒子砲をぶっ放す!!
パルスレーザー、ビームサーベル、プラズマライフル!! SFでおなじみの光線兵器がライトの手から発射されて、ファンタジー世界で無双する!
※
冒険者として成り上がることを夢見ていた少年ライト。
目標はもちろんSランク冒険者であったが、15歳の成人の儀式の際に、才能をチェックしてもらったのだが、なんとハズレ属性と言われる光の魔法の属性しかないことが判明したのだった。
光魔法は直接的な攻撃に寄与するものがなく、かといってバフやデバフに使えるわけでもないという、何とも微妙な魔法であった。
出来ることはせいぜい、光で暗闇を照らすことや、目くらましや、姿をくらましたり、アンデッドを遠ざけたり(倒せるわけではない)する程度。
そのせいで、光魔法を極めるものなどいるはずもなかった。
しかし、ライトには光魔法しかなかったため、コツコツと魔法の順練度をあげ、Lvを上昇させていったためか、ライトなどの照明役としてはそこそこに名前が知られるようになっていた。腐っても魔法師の端くれであったため、魔力は人並み以上に高く、ライトの持続時間も長いため松明代わりとして臨時にパーティに入れてもらうことがあった。
人々はそんなライトの事を『照明係』『あるく松明』などと呼び馬鹿にしていた……。
そんな、ある日、一つのクエストが舞い込んでくる。
それは、Sランク昇級を控えた大手クランによるパーティ加入の話であった。
もちろん、暫定的なものではあったが、実力を示せれば恒久的に雇うことも可能だというのだ。
喜ぶライトではあったが……。
〇第2話シナリオ
※
クランに紹介されたライト。誰も彼も一癖も二癖もありそうな連中ではあったが、おおむねライトには好意的であり、ほっとするライト。
彼自身、自分がなんと陰で呼ばれているか知っていたのだ。
そんな彼を受け入れてくれたクランに感謝しつつも、やっぱり役割は、ダンジョン効力の際の松明役であった。しかし、目的の墓所は暗闇に閉ざされており、光源は絶対に必要であったのだ。一応夜目の利くメンバーもいるのだが、戦闘時に十全に戦うには明るい方が良いのは自明の理である。とはいえ、そのために松明をもっていけば荷物はかさばるし、途中で手に入る保証もない。他の魔法使いにライトを覚えさせて使うという手もあるが、そうすれば逆に魔力の温存ができない───そうして、松明代わりとして、ライトはクランに呼ばれたのであった。しかし、それでも張り切るライト。もし必要であると認められれば、Sランクへの昇格を控えたAランクのクランに加入できるのだから。
そうして、それぞれの事情を秘めたまま、ダンジョン効力に挑むライト達であったが、そのダンジョンには大量のアンデッドモンスターが湧いており、苦戦に次ぐ苦戦。
Aランクの実力を持つクランもギリギリで攻略できるかどうかという程度であった。
物資は減り、負傷者も増えていく。そして、魔力も尽きようという時、徐々に焦りを募らせるクランはいら立ちをメンバーにぶちまけ始めた。一際批難されたのがライトであった。新人でもあり、実力的にも、クランに加入しているのが不思議なライトだ。言われれば謝ることしかできなくなる。
言い分は無茶苦茶だ。みんなが苦労しているときに照明でしか貢献していない。ましてや、魔力がつきかけて苦労している魔術師を差し置いて自分は光魔法しか使ていない等々───。もちろん、加入時にライトは自分の実力を話しているし、ギルドから紹介された時点で掌握しているものだと思っていた。
しかし、そうはならず、ついには荷物も血やら雑用やら、その他もろもろの雑務まで押し付けられる始末。
だが、なんとかダンジョン深部にたどり着いたクランではあったが、そこで予想外の敵に出くわす。ダンジョンを守っているボスは、アンデッドモンスター:リッチの上位種、アンデッドの王、ソーサラーであった。
事前情報と違ったため、苦戦に次ぐ苦戦をするクランは、ついに撤退を決意する。
しかし、リッチがそれを赦すはずもない。
仕方なく、囮を置いて逃げることを提案するクランのリーダーは、ライトを痛めつけソーサラーへの供物として逃走した。
高位魔術を使うソーサラーは魔力の高い人間を捕食しようとする傾向があるのだ。
そうして、アンデッドに捕食されそうになるライトは、死に物狂いでホーリーライトでアンデッドを遠ざけようとするが、墓所の深部でいくらアンデッドを遠ざけたところで無意味であった。
いずれ魔力は尽き、アンデッドが殺到することであろう。
絶体絶命となったライトであったが、ハイレベルモンスターをホーリーライトで遠ざけるうちに、『光』魔法が次々に上昇していき、ついにはカンスト。
カンストしたスキルや魔法は進化するのが常であるが、光魔法もこの時、進化を果たすことになる。
まばゆい光の中、『光』魔法 ⇒ 『光──────
はたして、ライトの命運やいかに……!
〇第3話シナリオ
※
絶望のなか、土壇場で進化した光魔法であったが、その正体は不明。しかも、それでどうにかなるほどの状況とも思えないため、半狂乱になるライト。
心の中には、見捨てやがったクソクランに対する恨みつらみと、これまでに置かれた不遇な環境と周囲のクソ野郎どもに対する恨みであふれかえっていた。
その負の感情にますます気を良くするアンデッドどもであったが、ライトは、イチかバチかで、進化した魔法を試してみることにした。
『光』魔法 ⇒ 『光線』魔法
光線魔法:Lv1 ビーム
備考:指先からビームを発射する
「なんだよ、これ?! ビームって?!」
ヤケクソでビームを使用するライト。
攻撃魔法を使うがごとく指をソーサラーに向け、発射─────────ズキューーーーーーン♪ 突如、眩い光の光線がライトの弓から放たれ、アンデッドの王、ソーサラを貫き、一瞬で蒸発させてしまった。
その威力たるや、並大抵の魔法とは一線を画していたのであった…・・。
さらにLvの上がったライトは、光線魔法を次々に覚えていく。
ホーリーライトでアンデッドを近づかせず、遠距離からビームを放ち、覚えたてのレーザーを放つライト。
あっという間に、アンデッドを全滅させたライトは、放置され、囮にされた怒りがフツフツと湧き上がり、ダンジョンの天井に向かってレーザーを乱射するのであった。
その日、ダンジョンを貫く光が遠くの町で目撃さて、溶けてガラス状になった謎の大穴が発見されるのは後日のことであった。
そして、ダンジョンから生還を果たしたライトは、すっかりと人相が変わっていた。
あの努力家で、陰口をたたかれても困ったような笑顔を浮かべていたライトはもういない……。
酒場でゲラゲラと笑い、お涙頂戴の生還物語を報告していたAランククランメンバーのもとにライトが現われる───。
最強の『光線』魔法使いとなって……!
〇今後の展開
報復を果たすライト。
しかし、ライトのこれまでの言動、実績から侮るものも多く、ライトの怒りは頂点に達する。
だが、ライトはもはや以前のライトではない! 無敵に光線魔法を武器にあらゆるものをなぎ倒す───!
雑魚にはビームを!
群れにはレーザーを!
強敵にはパルス砲を!
ワイバーンの大群には拡散粒子砲をぶっ放す!!
パルスレーザー、ビームサーベル、プラズマライフル!! SFでおなじみの光線兵器がライトの手から発射されて、ファンタジー世界で無双する!