〇主要登場人物

・アベル
 主人公。一兵卒から成り上がった若き将軍。
 戦いの才能というよりも生存本能に優れていたため、常に戦場で生き残り手柄をたてて来た。
 その才能ゆえ、いつの間にか将軍になり一軍を任されており、話題性とカリスマにより一般の兵士や国王からの信頼は高かった。
 しかし、それ故に、一部の人間や貴族主義的なものからの受けは悪く、決定的なところで王太子との関係が最悪であった。(本人に自覚なし)
 結局、王殺しの濡れ衣を着せられ、身分はく奪、強制ジョブチェンジなどで、戦死率99.9%の戦争奴隷となる。

 だが、ここでも生存本能が勝り、生き残るが…………。

 強制ジョブチェンジで【将軍】から【突撃兵】にグレードダウンの転職を強制。槍一本で敵前に立たされるが、窮地でランクアップ【突撃兵】→【突撃砲】に進化し、
Ⅲ号突撃砲に変身することができるようになる。

・ベーベルン
 王太子。血統主義のプライドの塊。能力的に負けているという劣等感から主人公をどん底に叩き落とす人物。
 無能ではないが、周囲にイエスマンしかいないため、決定的なミスに気付かず、いつも失敗する。そのせいか、親でもある国王に愛想をつかされている。
 そして、偶然、親であり王でもある国王陛下が、自身の跡継ぎをやめ世襲制から共和制への移行と、その代表に主人公を選ぼうとしていたことを知り、衝動的に殺害する。

 だが、うまく立ち回り、その罪を主人公に着せることで共和制の目を摘み取り結果的に国王の跡を継ぐことになるが……。

・その他の皆さん
 ※主人公の部下たち
  裏切るものや最後まで忠義を尽くすもので二分される。
  裏切り者は出世し、忠義を尽くしたものは主人公同様、戦争奴隷【突撃兵】に強制ジョブチェンジされることになる。
 ※王国の貴族たち
  ほぼ大半が、王太子派。共和制賛成派も一定数いるが、ごく少数である。主人公に対しては基本的に所属サイドによって対応を変えている。
 ※魔王軍
  正体不明の強敵、魔王に率いられる異形の軍団。
  人語を介し、人類と交渉可能に見せかけてことごとく裏切り、攻撃を繰り返してきた好戦的な武闘集団。
  主人公サイド、王太子サイド両方から見ても敵であるが、共闘はできない。