ヨアケからのメッセージが途絶えて、もう二週間が経った。


僕は灯台へ通い続け、その度に心に隙間風が吹くような感覚を味わった。


話したこと、僕より少し低い声を忘れていたくないと思うのに、時間は記憶を絡め取り、ヨアケの姿は少しずつ霞んでいってしまう。


これは僕の記憶だ。僕が生きた軌跡だ。
そう叫ぶ矛先すら、僕は知らない。


時間は平等に、人の記憶を風化させる。