2話

 女性が消えた後、ワーグは散り散りに帰っていくエールを送っていた集団のうちの1人に声をかける。止まってくれたノジスと名乗った男性にあの女性のことと、この集団はなんなのかを尋ねる。彼がいうには、彼女の名前はミーリといい、数ある勇者のうちの1人という。勇者は、ノジスのようなサポーターと言われる人たちがエールを送ることにより彼女の力をより強くすることができる。勇者はその力で悪さをする魔物を倒すことができる。そして、より活躍した勇者は性別や種族を問わず、王国によってパレードおよびコンサートをすることができ、ミーリア含む多くの勇者はそれを目指している。しかし、ミーリアは他の強い勇者と比べてサポーターが3人と少なく、力が多少劣るため、強い魔物を倒すことが難しくまだ思うような活躍ができていないという。

一度でいいから参加してみないかとノジスに言われワーグは見学という形で参加することになる。
しかし、予想外の強敵の出現により苦戦を強いられるミーリア。そんなピンチの中、ワーグは適当にエールを送ってみると、ミーリアの力が予想以上に上昇、強敵を倒すことに成功する。
ワーグのエールが自分に相性が良く、もっとしっかりとエールを送ってもらえればより強力な力になると確信したミーリアは、ワーグに自分のサポーターになって欲しいと懇願し、半ば押される形で承認する。